中学、高校、大学進学のタイミングで軽音楽部に入部してみたいけど今まで楽器を触ってきたこともない初心者が入っても大丈夫なのか?
心配ですよね…
この疑問に高校の軽音楽部講師の
筆者が答えます!
結論から言うと初心者でも
全く問題ありません!
軽音部の新入生は初心者の方が多い
じつは、新入部員の7~8割は初心者です。
強豪校でも半分以上は初心者でしょう。
というのも軽音楽部で演奏する曲は
ロックやポップスなど、中学や高校から自主的に興味を持つことが多いジャンルの曲です。
今まで楽器に興味なかったけど、中学や
高校で好きなミュージシャンの曲を聞いて
ギターやベースを弾いてみたくなった。
ドラムを叩いてみたくなった。
というケースが非常に多いです。
漫画で軽音部の雰囲気を掴む
ジャンプ+で連載中の
ふつうの軽音部
という高校の軽音部を舞台とした漫画があります。
ふつうの軽音部というタイトルというだけあり
実際の軽音部の特徴をよく捉えており
思わず軽音出身者はあるある!と
頷いてしまうシーンも多い漫画です。
軽音部生や軽音に興味が
ある方は是非読んでみてください。
一般的な軽音部の雰囲気がどんな感じか
ざっくり掴めるかと思います。
上手くなるには熱意と練習が大事
楽器を弾いてみたい!という熱意があれば
初心者でも全く問題ありません。
実際、私の生徒にも
中学までは野球一筋で楽器経験は全くなし。
しかし、高校で軽音部に入りギターを猛練習
した結果、卒業後は音大に進学。
音大卒業後はプロのギタリストとして活動中の
教え子がいます。
やはり、大事なのは熱意ですね。
心配なら前もって音楽教室に通うのもあり
鉄は熱いうちに叩け!とあるように
とりあえず軽音部に興味をもったのなら、
まずは体験入部してみてはいかがでしょうか?
きっと思っていたよりも
周りに初心者が多く、安心すると思います。
それでも心配だ~という皆さんは
前もって町の音楽教室のギターやドラムの
スクールに通ってみるのはいかがでしょう?
体験レッスンなら無料な教室も多いので気軽に受けてみるのも一つの手ですね。
軽音楽部の新入生は初心者がほとんどだと
いいましたが、逆にいえば、経験者はかなり
アドバンテージがあるともいえます。
街の音楽教室にしばらく通うだけでも
その楽器のプロに習う訳ですから
全くの初心者より一歩先に進んだ状態に
なれますよ。
最初は安価な楽器でもOK
晴れて軽音部に
入部したら自分の楽器が必要になります。
安価な楽器でも構いませんがコスパの良いブランド、悪いブランドがあるので
私が前もってお値段以上のコスパの安価な楽器をまとめておきました。
初めての楽器選びに迷った際は↑のリンクを
参考にして下さい。
軽音部は初心者こそ入るべき!
中学、高校、大学から軽音の楽器を始めても
問題ない。
とはいいましたがいつ始めても
楽器の上達には練習が必ず必要です。
せっかくギターやベース、ドラムに興味がでても一人だと、最初わからないことが多いでしょうし練習のモチベーションも保ちにくいです。
その点
軽音部は楽器を続けやすいく、なおかつ挫折
しにくく、更に上達しやすい環境です。
その理由を2つあげていきましょう。
初心者が軽音部に入ると良い理由その1 つまずいた時、相談できる人が多い。
楽器を始めた当初はわからないことだらけだと
思いますが、そのような場合軽音部に入っていると相談できる人が格段に増えます。
#1 同級生に相談できる
同級生でも何人かはそれぞれの楽器の経験者が
いる場合、わからないことは聞いてみても
良いですね。
初心者同士で助け合えることは多いでしょう。
#2 軽音部の先輩に相談できる
同じ音楽系の部活でも体育会系に近く
厳しい傾向がある吹奏楽部に比べ
軽音楽部の上級生は下級生に
非常に優しい傾向があるように思います。
わからないことがあった時は
聞きにいけばきっと
やさしく教えてくれることでしょう。
#3 顧問の先生に相談できる
軽音部の顧問の先生はギター、ドラムなど
何かの経験者であることが非常に多いです。
自分の担当楽器が顧問の先生と同じ場合
きっと力になってくれるでしょう。
顧問の専門楽器と自分の担当楽器が
違う場合でも、一定の知識をもっておられる
と思うのでわからないことがあれば
とりあえず、一度聞いてみましょう。
#4 軽音部の講師に相談できる
学校によっては私のように外部から
専門の講師が入っていることがあります。
その場合、講師の人はプロのミュージシャン
なので楽器演奏の専門家です。
なかなかない機会です。
プロのミュージシャンのレッスンを受ける
には通常、一時間あたり五千円~一万円
必要です。
それがタダで聞けるのですから
とりあえずわからないことは聞きまくりましょう(講師の給料は学校側から出てます)
このように軽音学部に入ることで
初心者が受けることができるメリットは
非常に大きいのでむしろ初心者で迷っている
人こそ軽音部に入ると良いと私は考えます。
助け合える同級生、先輩や顧問の先生
学校によっては私のような専門の講師が入っていることもあるので楽器の上達、そして音楽を楽しむのに軽音部はとても良い環境です。
初心者が軽音部に入ると良い理由その2軽音部では色んな楽器を使える
軽音部で演奏する楽器は、ギター、ベース
ドラム、キーボード、ボーカルなどがあります
大抵の場合、メインは自分の弾きたい楽器を
担当することになりますが、サブとして
別バンドで他の楽器を弾く機会も出てきます。
メインはギター、別バンドでボーカル。
メインはベース、別バンドではギター。
メインはドラムと別バンドでボーカルなど
このような複数の楽器演奏を初心者段階で
やっておくと実は
楽器の上達においてとても良い影響を
及ぼします。
色々な楽器を演奏することの大きなメリット
色々な楽器を演奏することの利点、例えば
ギターはメロディー演奏やリズム演奏、色々な演奏ができる万能な楽器なのですが、
色々な事ができる分ギターだけをやっていると
リズムに特化したドラムと比べると
リズムの感覚を掴むのが難しいです。
その対策としてドラムも練習するとギターの
リズムも掴めるようになりリズムが格段に
上達するでしょう。
私もギターを始めて初心者の頃
リズム感に悩んでいたのがドラムを習うことにより改善しました。
同じようにボーカルがリズム感を養うための練習として
基本リズムだけでもドラムを叩けるようにしておくと拍感覚というのが体でわかるようになります。
そうすると上手くバンドに歌を乗せれるようになるでしょうし、歌い出しに失敗することも格段に減るでしょう。
ドラムは音が大きいので、防音室でもない限りなかなか自宅では演奏できません。
実物のドラムを気軽に演奏できる軽音部はそれだけでなかなかおいしい環境です。
是非機会があれば練習するのをおすすめします
他にもギターがベースも弾けるようにすることによりそれぞれのフレーズの関連性がわかりオリジナル曲を作る際の参考になったり
ベースを指で弾くならギターの方にも還元されるでしょう。
ボーカルがギターも弾けるようになることによりバンドだけでなく、弾き語りでも活動することができるようになるでしょう。
このように複数の楽器を演奏することは
初心者にとってメリットは非常に大きいです。
軽音部はその環境が整っています。
総括
長年、軽音楽部の講師をしていて
新入生の成長を見てきましたが
全く楽器経験のない状態で軽音部に入部した
新入生が3年生になるころには例外なく人前で
立派な演奏をできるようになっており
後輩から黄色い声援を浴び、尊敬の眼差しで
観られている光景をみていると
私もとても嬉しいです。
3年間、軽音部に入って普通に活動していれば
それなりの練習量になりますし、3年の歳月は
立派な演奏をできるようになるのには十分な時間なのだと思います。
このようにあげた理由からも
軽音部は初心者こそに入ると良いですよ!
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