こんにちは、ギター講師、軽音部講師のタニオです。
皆さんはイングヴェイマルムスティーンというギタリストを
ご存じでしょうか?
私が好きなギタリストのトップ3には入るギタリストで
30代~60代のハードロック、メタルファン
もしくはギターの速弾き好きの人は
ご存じの方が多いと思います。
イングヴェイはスウェーデン出身のギタリスト。
80年代にアメリカに渡り、主に自分名義のバンドで
活躍し、90年代に日本のオリコン1位も獲得。
メタル音楽にクラシック音楽やヴァイオリンのフレーズ
を取り入れた速弾きで界隈に衝撃を与え、
ネオクラシカルというジャンルの始祖と云われる。
日本では
王者の愛称で呼ばれる人気ギタリストです。
代表曲
曲調は一言でいうとゲームのラスボス戦みたいな
かんじの曲調が多いです笑
軽音部で演奏されるイングヴェイ
そんな速弾きの王者イングヴェイ、その速さからプロでも
弾くのは難しい訳ですが、最近某高校の軽音部が大会などで
そのイングヴェイの曲を演奏しているのはご存じでしょうか?
軽音楽部の強豪校でもある奈良育英高校の軽音部の皆さんの
演奏です。
しっかりとアドリブ演奏も入っていてるのも凄い。
コメントを見るとおそらく筆者と同じような年代のおっちゃん達が
歓喜していますね。
軽音部と色んな面で相性の悪いイングヴェイ
イングヴェイは特に高校の軽音部で演奏されることは
かなり珍しいです。
理由はその難易度の高さもありますが、
イングヴェイ本人がジャイアンみたいな俺様な性格
で(近年は多少丸くなった)基本的に俺以外の
バンドメンバーは脇役と言ってるような人なので
規律を重んじる高校の軽音部とは精神性においても
教育上、相性が悪いw
なのでイングヴェイを毛嫌いする軽音顧問の先生も…
まあ…わからんでもないです、なぜなら
2010年くらいまではライブでも
ギターの音はバカでかいもののしっかりプロの
バンドとしてのクオリティでしたが
特に近年は、ライブの音量バランスが
いびつです(ギターが爆音ボーカル小さい)
最近のイングヴェイはバンド形態をとっている
がバンドのライブというより個人のリサイタルに
近いのでライブの参考にはなりません。
たとえカラオケであったとしても
イングヴェイのギタープレイが聴ければ満足な
熱心なファン、信者しか楽しめないでしょう。
そんな中
奈良育英高校はしっかりバンドとして
イングヴェイを演奏してくれて
いるのは往年のイングヴェイファンの筆者としても
とても嬉しいです。
はじめてのイングヴェイ入門
近年はともかく2000年代までを中心に
歌もの、インスト問わず数々の名盤を
生み出しています。
イングヴェイの楽曲は
Amazon Music Unlimitedからほぼ聴くことができます。
現在
30日間の無料体験キャンペーン中(初回限定)
Amazon Music Unlimitedのページ
1stアルバムは聴けませんが代表曲は
ベスト盤で聴けます。
月額約1000円なので
月1でCDを買うより断然お得です。
他にも大体の邦楽、洋楽が聞き放題です。
イングヴェイ好きな若者が増えることを
願い、はじめてのイングヴェイと題して
おすすめのアルバムを勝手に紹介していきます。
ライジング・フォース
ソロデビュー1stアルバム。
1stにしてイングヴェイの最高傑作に上げる人も多い。
曲はインスト(歌なし)が中心。
クラシック音楽とメタルを融合させた
ネオクラシカルというジャンルの始祖
のアルバムであり超名盤。
ブラック・スター、ファー・ビヨンド・ザ・サンなど
ライブでの定番曲をはじめ
荘厳な曲、勇猛な曲が揃う。
ドラクエ、FFなどRPGの
戦闘曲が好きな人にもおすすめ。
トリロジー
3rdアルバム。ギターテクニックはイングヴェイ史上
最高峰と云われることが多く、楽曲も歌もの中心で
粒揃い。アルバム前半は聞きやすいポップな曲が揃い
後半は北欧メタル色が強くなる。
ライブの定番インストTrilogy Suite Op.5
は現在もギター速弾きの曲として定番である。
ちなみにこの次のアルバム、オデッセイは
一番売れたアルバム。個人的にはポップすぎた
ので入れませんでしたが、興味があれば一聴を。
セヴンス・サイン
7thアルバム。
3rdアルバム発売後の自動車事故の後遺症の影響で
テクニックに陰りが見えていたが、手術により本来の
テクニックを取り戻した(当時の本人談)イングヴェイの
意欲作。
それまでは北欧メタルの湿った感じの物悲しい曲が
多かったのに対して
新ボーカリストのマイク・ヴィセーラの影響もあり?
カラっとしたアメリカンでマッチョな曲が増加。
ブルージーな曲からメタリックな曲
泣きのインストBrothers
従来のネオクラシカル路線の
Seventh Sign、Crush And Burnなど
バラエティーに富んだアルバム。
フェイシング・ジ・アニマル
10thアルバム。
ヴォーカルにマッツ・レヴィン
ドラムにコージー・パウエルを迎えて制作。
しゃがれたワイルドな声質のマッツと
ハードロックのレジェンドのコージーを
迎えたことにより、これまでとは違う
ネオクラシカル+大人なハードロックという感じの
独特な雰囲気を醸し出しておりこのアルバムを
イングウェイの90年代のベストにあげる人も多い。
私もその一人です。
Facing The Animal、Enemy、Sacrificeなど
ミドルテンポの曲がすこぶるかっこいいのが
このアルバムのポイント。
どの曲も粒ぞろいでレベルが高いが
バラードのLike An Angel 以外最近のライブでは
全く演奏されないのが残念。
アルケミー
12thアルバム。
3rdアルバムで歌っていた超絶ボーカリスト
マークボールズを再度迎え入れて制作。
フェイシング・ジ・アニマルのハードロック調から
打って変わってネオクラシカルなメタルな曲が並ぶ。
ボーカリストが変わるとそれに合わせ
曲調がガラッと変わるにが
イングヴェイの面白い所です。
ギターはとにかく弾きまくっており、演奏難易度は
トップクラス。
その上、マークボールズの澄み渡る高音ボーカル
と耳に残るキャッチーな歌メロ。
ギターが全面に出てるが聴きやすくもある
素晴らしいアルバムです。
この次のウォー・トゥ・エンド・オール・ウォーズも
良いアルバムですが音質が悪いので外しました。
アタック!!
2002年発売の14thアルバム。
ボーカリストにハードロック界隈で有名なボーカリスト
ドゥギー・ホワイトを迎え制作。
ソロデビュー当時の曲調を現在のサウンドで
再現したようなアグレッシブな作風。
Rise Up、Ship Of Fools、Attack!!など
ネオクラシカルな疾走曲をはじめ
Stronghold、Mad Dogなどのハードロックな曲
近年もライブで演奏されるインストの
Baroque & Rollなど
良曲が並ぶ
個人的に今もよく聴くのはこのアルバムまでです。
アタック!!以降のアルバム
アタック以降のアルバムに関して
アンリーシュ・ザ・フューリー、パーペチュアル・フレイムあたりは
良いとしても
それ以降は専任ボーカリストを入れず、全パート
ミックスをイングウェイが担当し、実質宅録作品なので
コアなファン以外にはオススメできませんね…
ファンとしては再び専任ボーカリストを入れ
しっかりとした
バンド形式の曲を聴きたいところですが…
総括
という訳で筆者の初心者にもおススメできる
イングヴェイのアルバムを紹介いたしました。
ここで紹介した以外のアルバムも
ささる人にはささるアルバムもあるので
ここで紹介した作品を聴いて気に入った方は
是非他の作品も聴いてみてください。
その場合も80年代、90年代のアルバムがおすすめです。
2024年5月にイングヴェイの来日公演の告知がされました
かなり久しぶりです、単独なら10年ぶりくらい?
バンドとしてはあまり期待できませんが
イングヴェイのギタープレイ自体は相変わらず
凄いものがあるので、私も観に行く予定です。
10年ぶりということを考えたら
最後の来日になってもおかしく
ないですからね…
推しは推せる時に推せ!ということで。
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